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第 4 号
内容 ◆減価償却の方法
◆定率法と定額法、どちらが得か
■減価償却の方法 |
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減価償却の方法には、一般的なものとして定率法と定額法があります。特殊な償却方法に生産高比例法、取替法などがあります。ここでは定率法と定額法について説明します。 種類ごとの償却方法 建物 定額法(平成10年4月より改訂、なお、4月13日配信の際は「定率法」としていましたが、正しくは定額法です。) 鉱業用減価償却資産 定率法、定額法、生産高比例法の選択 建物以外の有形減価償却資産 定率法と定額法の選択 鉱業権を除く無形固定資産 定額法 (1) 定率法 <計算式> 定率法の償却額(年間)=前期末帳簿残高×定率法の償却率 帳簿価額に一定率を掛けて償却額を計算します。帳簿価額が年々減少するので償却額も、最初が多くて次第に減少します。 (2) 定額法 <計算式> 定額法の償却額(年間)=取得価額×0.9×定額法の償却率 毎期一定額を償却する方法です。取得価額は購入価額そのものですから、償却額は耐用年数の期間は、毎期同額となります。 |
■定率法と定額法、どちらが得か |
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定率法と定額法はどちらを選択しても、耐用期間を通算すれば償却費総額は同じです。資金繰りの面では、設備資金を返済しているとき苦しく、返済が終了すれば楽になる傾向にあります。返済金については資金の流出はあるが費用とならない(費用となるのは利息だけ)ので資金状況に比較して利益が多く計上され税金や配当の支払に無理が生じる。だから経営者として、は返済期間中の費用をできるだけ多くしたい(利益を少なくしたい)と考えるわけです。 損か得かとは次元が違うけど、私は以上の理由から定率法をお勧めしています。 |