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「納税」という言葉


 納税とか納税者という言葉、新聞やテレビで何気なく使っているようですが、私は「納める」という言葉に抵抗を感じています。

 「納める」を広辞苑で調べると落ちつけるところに落ちつけるとあります。
 そこから、税金を納めるというと金銭を本来あるべきところ(国や地方の役所)に納めるというように考えられます。税を取り立てる側が一段高い位置にいて、その収穫物(現在ではお金)の何割かは、本来あるべきところが国(役所)であるから納めなさい、という意味にとれるような気がするのです。なぜ、税金を"支払う"ではいけないのでしょうか。

 はてなダイアリーで「納税者」を調べたら次のような説明でした。
 『英語では、"taxpayer"で「税金を支払うひと」。国家と国民の関係の捉え方の違いが現れるひとこま。』

 多くのの辞書で、納税者をtaxpayerと英訳していますが、もともとの意味は大きく違うように思うのは私だけかと思ったのですが、はてなダイアリーも私の考えに近いのかなと勝手に解釈しました。

 日本国憲法第30条では、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。」と納税の義務について規定しています。ここでは、語源まで考慮して制定したものではない(と考えたい)し、また、「納める」=「支払う」と説明する辞書もあるように、あまり考えない方がいいのかとも思います。

 深く考えても意味のない、あまのじゃくの繰言でした。
 

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